このニュース、実は自動車関連だけじゃなく 世の中を一気に変化させる可能性もある物凄い転換期的な技術革新の可能性もあるんだよね。
詳細内容
トヨタが全固体電池車 充電数分、22年国内で
トヨタ自動車は、現状の電池よりも飛躍的に性能を高めた次世代の「全固体電池」を搭載した電気自動車(EV)を2022年にも日本国内で発売する方針を固めた。現在のEVの弱点である航続距離を大幅に延ばし、フル充電も数分で済む。車載用では世界初の実用化になるとみられ、EV開発で欧米メーカーが先行する中、革新技術の導入で巻き返しを図る。
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長年にわたり全固体電池の研究を進めてきたトヨタは昨年、東京工業大などとの共同研究で電解質に適した固形素材を発見したと発表した。
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全固体電池の開発は、独BMWやフォルクスワーゲン(VW)なども進めているが、量産を巡る具体的な計画は明らかになっていない。
<全固体電池> 充放電の際にイオンの通り道となる電解質にセラミックなどの固体を使用する。液体を使うリチウムイオン電池と異なり液漏れの心配がなく、高熱にも耐えるため安全性が高い。出力や蓄電量も倍以上の性能が期待できる。
引用元:http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017072590085647.html
この記事の内容のように、本当に「全固体電池」が実用化段階に来ているのなら 電気自動車の革命だけにとどまらず 世の中の色々な産業を巻き込むくらいの大革命になる可能性を秘めている気がするんですよね。
ガソリンスタンドへの影響
現状ですでにガソリンスタンドがどんどん減少している中、ガソリン車と同レベルの走行性能な電気自動車が実現するなら一気にガソリン車の需要が減っていくのでは?と予想できます。
かといって、ガソリン車が突然消える訳ではないので ガソリンの必要性は継続。しかし顧客が減っていく状況で ガソリンスタンドがどのようの存続していくか?の問題をどう対処していくのか考える必要が出てきます。
充電スタンドを併設すればOK と思うかもしれませんが、ガソリン程の値段付けが出来ないので実質原価販売の 付加サービス扱いにしかできないんですよね。
儲からないのに、ガソリン給油よりも占有時間は長いとなると、ガソリンスタンド側としては電気自動車の充電にはなるべく来て欲しくない客になる訳ですからね。
プリウスPHVの例を見ると、家庭用電源でも充電可能な事から 充電スタンドの運営に関しては「危険物取扱者」のような資格なども不要となる為、ガソリンスタンドである必要性も下がります。
結果どうなるかというと、雇用情勢にも影響が出てきて働き場所に困る人達が出てきます。
飲料の自動販売機みたいな野良充電所が流行る時代が来るかもしれません。
充電スタンドへの新しい波
すでに電気自動車向けの充電スタンドとして、SAや大型ショッピングモールなどにはすでに充電スタンドが設置されていますが 今後、電気自動車が主流となっていくに従い 商品販売店舗+充電スタンドという組み合わせのインフラ環境に変わって行きそうです。
特に注目されるのが、全国各地に大量にある「コンビニエンスストア」の動向です。
都会の店舗では難しいですが、郊外の駐車場併設型店舗には 充電スタンドがあるのが日常風景となる日も近いのかも?
各コンビニチェーンがどのように対応していくか?
自販機のような充電スタンド展開などがあるのか?
スーパーや飲食店、駐車場などがどう変わっていくのか?と色々楽しみな変化に注目です。
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水素自動車と水素ステーション推しのトヨタはどうしたいのか?
このニュースが、2014年12月15日に水素を燃料とするFCV(燃料電池自動車)、MIRAI(ミライ)を発表したトヨタ自動車についてだということ。
MIRAI(ミライ)のHPを見てみるとわかるのだが、今後「多くの水素ステーションの整備が予定」とされています。
車体価格も高く、整備も大変な水素ステーションを今後も継続していくのか?が注目点ですね。
「全固体電池」が実用的であるなら、どう考えても 充電ステーション一本に絞って拡充に注力していく方が安全だし、低コストだし、将来性も高いと思うんですよね。
そうなってくると、
”MIRAIという名前には、
「クルマの、地球の、そして子供たちの未来のために」という思いがこもっています。
水素社会の基礎が整うのは、まだ先のことです。
長い長いチャレンジになりますが、それでも、トヨタは踏み出します。”
と書いてある、燃料電池車MIRAI(ミライ)へ対するトヨタ自動車の方向性がどうなってくるか?にも注目したい所。
MIRAI(ミライ)に飛びついて購入した人達が「貧乏くじを引いた」状態にならなければいいのですが・・・といらぬ心配もしてしまいます。
「全固体電池」が小型化も可能なものなら、自動車関連だけでなく、スマホやノートPCなどのバッテリーにも応用が出来る為、想像以上の技術革新に繋がるんですよね。
あまりニュースなどで見かけない気がします。世間での注目度が低いのが不思議に思うのですが実際の所どうなんでしょうかね?
個人的には、今後も注目していきたい技術です。
続報情報としてこちらも是非
副生水素の活用は、どうなっていますか?