ふるさと納税って知ってますか?
「納税」という言葉がついているふるさと納税。
実際には、都道府県、市区町村への「寄附」です。
一般的に自治体に寄附をした場合には、確定申告を行うことで、その寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。ですが、ふるさと納税では原則として自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となります。
収入に応じて「全額控除」の上限が決まっていますが、寄付先や返礼品を正しく選べば自己負担2,000円+その他金額部分が所得税&住民税から控除されるという制度です。
この制度で取り扱われている返礼品の通販サイトを開設するというニュースです。
詳細など
ふるさと納税の返礼品を通販 総務省、民間とサイト
総務省は、ふるさと納税の返礼対象品を購入できる通販サイトを9月にも官民で始める。自粛対象になった返礼品を販売するなどし、地場産業の振興につなげたい考えだ。支払いにはマイナンバーカードを使う仕組みとし、自治体によっては割引制度も取り入れる。
ふるさと納税仲介サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(東京・目黒)と共同で開設する。誰でも購入できるが、原則、マイナンバーカードにためたポイント…
引用元:http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF12H1B_S7A710C1EE8000/
上記ソース記事の続きは有料会員限定の為割愛しますが、要約するとこう。
- 通販サイトは「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクと共同開設。
- 原則、マイナンバーカードに貯めたポイントで支払い。
- マイナンバーカードに、マイレージポイントやクレジットカードのポイントを貯める機能を近いうちに備えて、1ポイント=1円として利用できるようにする。
- 通販サイトの目的は、返礼品自粛に伴う申し込み急減に対応する目的である。
- マイナンバーカードに貯めるポイントに上限はないが、2週間以内に購入先を決める必要あり(意味がわからない・・・)
さて、これを見てどう思いましたか?
「マイナンバーカードにポイント貯めれて最高!!」
「返礼品購入できるなんて、すばらしい!!」
なーんて人、誰もいないでしょ。
そもそも、ふるさと納税の返礼品は、
利用者側は、「税金から控除されて実質2000円でお得な商品がもらえる事」、
自治体側は、「地域外から返礼品と引き換えに収入を得られ、地域品のアピールにも繋がる」
という、両者win-win な良制度だから利用者が増えてきてたのに。
思考のズレた役人が、「商品を買いたい人が多い」とだけ解釈しちゃって「バカ通販」を始めようとしてるとか、ホント呆れてしまうよね。
一番肝心な、「寄付金」と「税金控除」を排除して 何が残るというのか?
ただ商品買うだけなら、楽天なんかで同商品が格安で売ってるんだから 何の意味もないでしょ。
こんな企画を考える公務員への人件費の無駄と、通販サイト作成に掛ける費用はどれくらい掛かってるの? 壮大な税金の無駄使い。
どうせ、「新たな天下り先の創生事業」なんだろうなとしか思えない。
このような無駄なお金を使う為に消費税が上がったと思うと、ホント
日本の未来には絶望しかない。