まず最初に、
もし、最新のゲーミングPCの消費電力を期待してこのページにたどり着いていたらごめんなさい。
消費電力を計測したパソコンはものすご~く古い、2007年に購入したものとなっております。
10年を超えたパソコンですが、今でも現役で「3D-CAD」を動かし、モデリングなどの仕事で使用中の「ワークステーション」の計測結果となります。
目次
計測に利用したパソコンの簡単なスペック
ワークステーションPCは、DELLで購入した『precision 390』というモデルです。
3DCAD用として購入したので、グラフィックボードはNVIDIAの 『Quadro』シリーズを搭載。
CADやプロダクション3DCGのモデリング、医療イメージングなどといった業務用途に設計されており、OpenGLに最適化されている。そのため、ゲームアプリケーション向けのMicrosoft DirectX (Direct3D) に最適化されたGeForceシリーズと対比される。
GeForceを元に、特に3Dモデリング用途で処理負荷が高くなりがちな頂点シェーダーを強化し、3Dモデルの形状に狂いが出ないよう、ドライバでは処理速度よりも演算精度を重視している。 グラフィックスボード自体の品質は高く故障しにくい。上位製品はECCメモリを搭載するものもある。
wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/NVIDIA_Quadro
というわけで、高性能PCでよく思い浮かべる 『GeForceシリーズ』とは方向性が違い、
『DirectX』ではなく『OpenGL』に最適化されており、処理速度より演算精度重視のグラフィックボードとなっています。
簡単なスペック表
コンポーネント | 詳細 |
---|---|
プロセッサ | Intel(R) Core(TM)2 CPU 6400 @ 2.13GHz |
メモリ | 2.00 GB |
グラフィックス | NVIDIA Quadro FX 3450/4000 |
プライマリ ハード ディスク | SSD 128GB (初期はHDD500GBでしたが、Windows7にする際 SSDに換装) |
オペレーティングシステム | Windows 7 Professional (初期はWindowsXPでしたが、サポート終了に伴い変更) |
CADソフト | CADmeister(日本ユニシス・エクセリューションズ製) |
PCの詳細な情報が必要なら以下、DELL公式へ
Precision 390のサポートページ
⇒ http://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpbsd1/product-support/product/precision-390/manuals
Precision 390の製品カタログ(PDF)
⇒ http://www.dell.com/downloads/jp/products/precn/Precision390_0711.pdf
消費電力&電気料金の計測結果
アイドリング時の消費電力が80wくらいで安定なので、1時間あたりの消費電力と合わない気がします。
これは、仕事の合間に休憩したりで パソコンがスリープ状態になっている時の超小電力部分も計測されていた為だと思います。
計測結果抜粋
使用時間: | 119 時間 |
総消費電力: | 5.16 kWh |
電気料金: | 113.7 円 |
1時間あたりの電気料金は 0.95 円/h となります。 1時間あたりの消費電力は |
電気料金は 1kWh 22円 で計算
計測結果画像
上:リアルタイム消費電力
下:期間中の総消費電力
上:リアルタイム電気料金/h
下:期間中の総電気料金
上段:総利用時間
下段:総CO2排出量
稼働中の消費電力変化
モデリングデータは掲載することは難しいので、文字だけで説明すると、
『自動車のエンジン関連部品の金型データ』
となります。
1.3D-CAD起動し、モデリングファイルを開いただけの状態
ワイヤーフレーム状態で表示しているだけなので、CPU・グラフィックボード共にほとんど負荷がかかっていません。
2.シェーディングを掛けた状態で、ぐるぐると回転させている状態
シェーディングを掛けて、さらに回転をさせているので 物体の回転計算に加えて、ライティングによる光の反射なども計算を行っています。
CPU・GPU共に かなりの高負荷となり、電力消費も増えている事がわかります。
3.シェーディングを透過状態にして、回転させている状態
シェーディングを透過状態にすることで、半透明処理や、2では隠れていた部分の処理も必要となるためCPU・GPU共にさらに高負荷に。
ただし、負荷が大きすぎるせいで フレームレートが物凄く下がり カクカクとコマ送り状態でしか表示されないレベルになるため、高負荷のわりに 電力消費量は増えない様子。
※使用したCADソフトが気になる方は以下からどうぞ。
【日本ユニシス・エクセリューションズ公式サイト】
●CADmeister製品情報ページ
⇒ http://www.excel.co.jp/cadmeister/
稼動中の消費電力変化動画
消費電力の変化を記録するために動画を撮影して保存してありますが、自サーバーで公開するには負荷が大きすぎます。
YouTubeを利用しようと思っていますが、今のところまだアップロードできていません。
動画をアップロード出来次第、ここに埋め込みリンクとして表示予定です。
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最後に
おそらく、パソコンの消費電力&電気料金 で期待されてたのは、
- CPU: core i7
- GPU: geforce gtx 1080
のような、いわゆる『ゲーミングパソコン』だと思います。
個人的にも、そっち系で計測したいのですが 手持ちにない以上 どうしようもありません。
私用パソコンの方も10年物の
- CPU: Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU E8500 @ 3.16GHz
- GPU:NVIDIA GeForce GTX 960 (GT9600から換装)
といったレベルなので、あまり意味がない。
ということで、どうせ意味がないなら よりマイナーなNVIDIA Quadro FX 3450/4000 といった、一般では見ないだろう『ワークステーションPC』の消費電力を残しておくのも面白いかなと思った次第。
さすがに10年物のパソコンはツライ。
そろそろ買い換えようと思っていますので、またいずれ 最新構成のパソコンでの消費電力計測を行って記事に残す予定ではあります。
まぁ、パソコンを買うとしても最新・高性能 ではなく、10万円超え程度の ミドルハイレベルのスペックPCになると思うので、最新構成の消費電力計測といっても結局中途半端な結果に終わりそうなのが心配な所。
※現在はPS4の消費電力を計測中なので、近いうちに結果を記事にできると思います。
サンワダイレクト ワットモニター 電気代 消費電力 簡易計測 700-TAP017
3種類くらいタイプがありますが、計測内容はほぼ同じ。
差し込み口の位置などで選択すると良いかと思います。
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