2017年12月にも似た記事を投稿しているので、すでにご存知な方も多いでしょう。
⇒ 総務省も危惧!?4K、8Kの視聴には対応チューナーが別途必要と周知を要請
(当サイトの過去記事へのリンクです)
総務省が消費者に周知するよう、家電量販店に要請すると発表してから約半年経過した5月中旬、4K放送に関しての調査結果が発表されました。
調査結果など
4K・8K放送の理解度関連
野田総務相、「4K放送見られない4Kテレビ」問題にクギを刺す
「理解しているのは13%」。
5月中旬、4K放送に関して衝撃的な調査結果が発表された。今年12月1日、BS・110度CSで一般家庭向けの4K放送が開始されるが、これを視聴するためには現在販売されている4Kテレビに加えて、別途専用のチューナーが必要となる。このことを今年2月時点で理解していたのは、全国の消費者(20歳~69歳の男女5000人に調査)のうちわずか13%
だったという。
調査を実施したのは、4K/8K放送などの普及を推進する放送サービス高度化推進協会(A-PAB)。A-PABでは、過去にも同じ調査を行っており、
2016年9月時点の理解度が5.4%、
2017年7月時点での理解度が11.3%だった。少しずつ認知が広がっているものの、本放送が始まる年になってもまだ1割強というのは心もとない。
あらためて説明するまでもないかもしれないが、現在市販されている4Kテレビは4K解像度の表示パネルを採用しているものの、
4Kの放送波を受信するためのチューナーは非搭載。
ネットの4Kコンテンツや、外部チューナーで受信した4K放送を表示することができるが、
単体では12月に始まる4K放送を見ることができない。
先日、中国ハイセンス傘下となった
東芝映像ソリューションが、国内初の4Kチューナー内蔵テレビ
(これも4K放送の視聴するため、10月以降に提供されるチップが必要)を今月発売するが、他社は当面4Kチューナー非搭載機の販売を継続する。
引用元:https://www.bcnretail.com/market/detail/20180601_62821.html
とのことで、4K・8K放送が今年始まる事も、専用チューナーが別途必要な事も
圧倒的大多数の人は知らない
という事実が明らかになった模様。
すでに4Kテレビを所有している人は 35% の理解度 とのことから、4Kテレビを買う際は調べて購入している様子は伺えますが・・・
4Kテレビの所有者の2/3は、
4Kの放送波を受信するためのチューナーが別途必要
という事実を知らないというのは、恐ろしい事実なんじゃないでしょうか?
今年、12月1日の放送開始日以降、かなりの混乱が待ち受けていそうと思うのは私だけでしょうかね。
その他の調査資料など
一般公開されている、調査結果をまとめた報道資料を見るとなかなか興味深い結果も多かったのでご紹介。
1.4K・8Kの認知状況
・「4K」… 約90%
・「8K」… 約65%
と、4K・8K という言葉への認知度はかなり高い様子。
やはり、チューナーどうこうという 電子機器絡みとなると 距離を置きたくなるのでしょうかね?
2.4K放送の視聴意向・テレビ購入意向
4K放送視聴意向は 40% と、半数近くの人が視聴はしてみたいと思っている様子。
しかし、購入となると・・・15% 前後?
視聴はしてみたいが、買うってほどの意欲は薄いのが伺えますね。
この辺りは、4Kテレビの価格が安くなり、本格放送が始まってくるとまた違った結果になるのでは?と思います。
ついでにいうと、高解像度で映える放送がはたしてあるのだろうか?という疑問もありますよね。
お笑いやバラエティー番組を4Kで見たところで、どうでもいいような?
どうせ見るなら、大自然の壮大さがわかるような風景大目の旅番組や 迫力ある映画などでないと 高解像度の迫力も発揮できませんしね。
3.4Kテレビの普及状況
・4Kテレビの所有率…5%
・4Kテレビ欲求状況…43%
ネット情報をメインで生きている自分としては、4Kテレビの所有率は30%くらいはあるものだと思ってましたが、たったの5%という衝撃事実。
最新家電に飛びつかない一般層を含めると、思ったほど4Kテレビは普及していないようですね。
一方で、購入意欲は43.2%もあるということは、価格も下がってきたこれからの需要はかなり高そう。
今年~来年辺りのボーナス時期には、4Kテレビへの買い替えも進むかも?と予想されます。
4.4K・8K放送で見たいジャンル
この結果を見ると、やはり 高解像度で迫力を発揮できる 映画、風景や景色が映りやすいスポーツや旅番組、臨場感を得られそうなコンサート といった、4K・8Kらしさを発揮できる番組を見たい欲求が高いのが現れています。
リンク関連
【ニュース記事引用元】
●野田総務相、「4K放送見られない4Kテレビ」問題にクギを刺す
⇒ https://www.bcnretail.com/market/detail/20180601_62821.html
【総務省】
●4K放送・8K放送 情報サイト
⇒ http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/4k8k_suishin.html
●関連リンク、報道発表ページ
⇒ http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/4k8k_suishin/links.html
【A-PAB一般社団法人放送サービス高度化推進協会】
●4K・8K市場調査結果まとめページ
当記事で使用している調査結果の報道資料はこちらのページから取得できます。
⇒ http://www.apab.or.jp/release/2018/1805180001.html
【4Kテレビ商品リンク】
パナソニック 43V型 液晶 テレビ VIERA 裏番組録画対応 TH-43EX600 4K対応 HDR対応
参考価格:¥ 77,900
価格は18/06/07調べ
4Kテレビを買うなら 40型以上、HDR対応 は絶対条件として選ぶと良いでしょう。
4Kレベルの解像度になると、それなりの大きさでないと意味を成さないですので。
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)に比べてより広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できる表示技術です。
一般的なSDR映像では日陰が黒つぶれしたり日向が白飛びしたりしますが、HDR映像では明るい部分と暗い部分どちらの階調も犠牲にすることなく、より自然でリアルな描写が可能になります。
引用元:http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/color_management/hdr/index.html
まとめ
おそらく、この記事ページに辿り着く人はすでに
「4K放送の受信に別途専用のチューナーが必要となる」
ことは承知の事実なんだろうと思います。
すでに何度もネットなどで報道されているのできっと大多数が一度は目にしているハズなんですよね。
それなのに、理解度は13%なのは、圧倒的大多数の人が「必要な情報」として知識に取り込まないせいなのでしょうね。
まぁ、興味の薄い分野の情報なんて 基本的に「右から左へ受け流し」てしまいがちなのは確かなんですよ。
個人的には、IT関連や家電関連には興味が強いので 目にする情報を理解して取り込んでいる方だと思います。
一方で、アニメやアイドルといったことには興味が無いので TVやネットの情報を目にしていたとしても 単なる風景として読み流しているなぁと 今、ふと感じた所です。
だとしても、世間の87%の人たちが 「テレビ」 自体に興味が薄いという事実には正直、
「驚愕の事実」
だと思うんですよね。
若者のテレビ離れなんて言葉もよく目にしますが、あながち嘘ではないような気もしてきました。
ソース元の記事でも書いてあるように、確かに 家電量販店でのPOPなどで大々的に
「4Kチューナーを追加して初めて4K放送が視聴できる」
といった表示は見かけない気がしますので、ネットニュースや報道情報としてじゃなく 「売り場で頻繁に目にする」ようにして 理解を広めなきゃいけない気がします。
地デジ化でテレビを買い換えた層はテレビ自体がそろそろ10年ものとなっており、買い替え需要も高まっています。
さらに、4Kテレビもかなりお手ごろ価格となっているので、丁度、夏のボーナス時期となる6月、7月は4Kテレビの購入需要が増えそうですが、
「放送波での4K」
を重視するなら、今一度 よく考える事をおススメします。
逆に言うと、
「動画配信などの4K」
をメインとして考えているなら、かなり安くなっていますので 今、「4Kテレビ」を購入する意味は大いにあると思いますよ。