タイトル通り、平成最後の年末に、階段から落ち大怪我。大惨事となりました。
ただし、私自身ではなく 母親 なんですが・・・
むしろ、自分だった方がまだ安心だったとも言えますよね。
老人の転落⇒骨折コースの場合は、そのまま 寝たきりコースの 人生終了への大惨事になるんですよね。
骨折自体の直りが悪い事に加え、治療中の筋力低下も重なり 完治しても歩けなくなる事態に発展しやすいんです。
半年前には父親が、同じように階段から滑り落ち 大惨事!寸前(幸いこのときは数段の踏み外しで、擦り傷程度で助かる)の騒動も起きていただけに、何度も、何度も、 とにかく注意
『上り下りの際は手すりを持ち、一歩一歩足を置いたことを確認』
するよう、言っていたのに この顛末。
状況
幸いな事に、骨折はないとのことで 打撲と裂傷(片手流血・片手内出血)で済みました。
とはいえ、腕を13針縫うという結構な怪我。年末年始は 治療と様子見での入院となってしまいました。
今のところ普通にしゃべれているので、頭の方も大丈夫そうですが 脳内出血などは後から遅れて発症することも多々ありますし、安易に安心できる状況ではないでしょう・・・
聞いたところによると、ほぼ上段。下から10段目あたりから落ちたらしい。
自分でもなぜ落ちたのかが判っていない様子。
ただ、踏み外したとか滑ったなど判っていればまだマシですが 自分でよく判っていない状況は瞬間的な失神などが起きていたなら、今後も危険ということ。
世の年配者に告ぐ
年齢を重ねれば、体力も落ち、注意力も落ちてあたりまえ。
まずは、自分で自分の衰えを認め、認識しましょう。
きっと、プライドとか長年生きてきた経験などで反発心を抱くでしょうが そこで意識を変えられるかどうか?が自分の身を守る第一歩。
自然災害への備えと同じで、大丈夫とか、体力的に自信があっても気をつける『危機管理意識』をまず持って欲しいのです。
若い頃よりは体力落ちたと思うけど 階段はまだまだ普通に登れる?
確かにそうでしょう。が、『いつも通り』、『普通に出来ている』が、心の油断になっているのです。
自分は大丈夫、まだ大丈夫は、止めましょう。
あえて 普通の3倍は気をつけるのを『癖』を付けてください。すべてに気をつける『意識』を持つよう習慣付けるのがまず一歩。
いつも10秒で上り下りしている階段なら30秒。
いつも、一歩に1秒掛けているなら3秒。
習慣付けるには、最初は意識的にこれくらいの気持ちが必要。
そして、ただ、時間を掛けるのじゃなく 一歩、一歩、確実に足を設置。手で手すりなどを持ち安定させた事を確認して、次の一歩 という、動作と安全意識を習慣付けるのです。
危険予知意識について
余談ですが、私は若い頃働いていたのは 工場の乱立する敷地内だったりします。
工場現場では、マシニングセンターなどの大量の工作機械、プレス機、組み立てロボット等々が沢山。
その中を部品を運ぶフォークリフトが右往左往していたり、何トンとある金型が大型クレーンに吊られて頭上を行き来してたりします。
実際の職務は、CAD/CAM従事者だったので 直接現場で作業はしませんが、業務上現場へ出て状況確認や、トラブル確認などは日常茶飯事。
工場というのは危険が一杯。
にも関わらず、災害は極端に少ないです。
なぜかというと、とにかく『危険意識』を全員に持たせる事を 安全の最重要事項としてあれこれとわずらわしい事を強制させられるんですよね。
1.ヒヤリハット
聞いたことある人も多いと思いますが、日常業務で感じた
危険と思われる事(ハッとしたこと)
実際に怪我などをしそうになったこと(ヒヤリとしたこと)
あわせて『ヒヤリハット』安直w
を毎週のように、提出させられます。
現場仕事じゃない自分には、スグにネタが尽きてしまい
「階段でつまずきそうになった」
「ドアを開ける際、対面者とぶつかりそうに」
なんていう、小学生レベルのネタしかなくなって 苦痛でした。
が、なんだかんだで この無理やりで無駄に思える提出作業も 実は『危険意識』を知らず知らずのうちに脳に刻み込まれていたんですよね。おかげで、今では日常的に いろんな危険を意識して行動する習慣がついています。
2.指差呼称
機械を動かす際、『電源よし!』『スイッチよし!』など、行動1つ1つを指さしながら発声と確認をしつつ、作業をする安全確認手法。
事務所内勤務の自分は、行う機会は少ないですが 横断歩道を渡る度に
『右よし!』『左よし!』
と視差呼称しなければいけないルールがすごく嫌で、というか、してませんでした。
なにか事故や怪我を起こしてしまうとルールを守らなかったのが悪いとなるのは当然のこと。
なので、視差呼称をしない分、人の3倍は意識的に確認・注意を払うように習慣付けてました。
まぁ、この件は 私が完全に良くない見本ではありますが、この経験から 注意力が人の3倍身についたともいえます。
3.ラジオ体操
現場では、かならず朝、ラジオ体操が行われていました。体を動きやすくするための、ストレッチや準備体操をするのは重要なこと。
ま、前例のように 事務所内では行われてませんでしたがね。
当時は、ラジオ体操ごとき 「あまり意味も効果もないよなぁ」なんて思ってましたが、年齢を重ねた今、 たまにラジオ体操を思い出しながらやってみると・・・
めっちゃくちゃ効果あるんですよね。
なんなのコレ? 体が自分の想像している以上に凝り固まっている事実に衝撃を受けてたりします。
「こうやって、人は老いていくんだな」
ってことを、最近ものすごく実感。
小学生の頃、朝のラジオ体操とかありましたよね? あの頃は、どの動作も とくに何も感じず、「無駄なダンス」なんて思っていたのですが、今は全身ストレッチできてよく考えられた体操だな。と思ってます。
以上のような、環境があったおかげで 自分的には 一般人以上に、『危険意識』が身についているつもりですが、完璧ではないし、油断もあります。
今回の件で、より一層気をつけようと思っています。
最後に
今回はきっかけが、自身の身近な「高齢者」の事故であったので「年配者」に向けての思いを中心に記事を書きましたが、実際のところ 『階段』での『転落』の危険性は老若男女問わず 一番身近にあって、忘れがちな 高危険度な構造物なんですよね。
私自身も、2度くらい足を踏み外して 転落しかけた記憶がありますし。
若さか運か?手でつかんだ手すりと、足の踏ん張りで滑落は免れましたが、すごく危険。
夜におしっこに降りる時なんて、半分寝ぼけながら階段を使うので、一番危険だったりもします。
最近は、自分自身は厳重に注意するよう心がけてましたが 今回の件でより一層 注意をしようと考えを新たにした次第。
なにかのきっかけで、この記事に辿り着いたなら、 注意意識の再認識 の役に立ててもらえたらいいなと思います。